競輪学校 ひよこ組

「ひよこ」というのは、競輪学校の適性試験で入学した生徒さんのことを言います。
入学当初は自転車に不慣れということで、黄色のヘルメットキャップで訓練に参加します。
ということもあって、「ひよこ」と呼ばれるそうです。

少し前にスピードチャンネルで競輪学校の特集があり100回生の適性組が紹介されていましたので、紹介していきますね。

適性入学組は、少しでも自転車に慣れるために10日早く競輪学校に集められます。

そして、事前研修は挨拶の練習から始まります。しっかり大きな声を出すこと。
これはどんなスポーツでも基本なんでしょうね。

入寮後、すぐに自転車の組み立てを始めるのですが、慣れない手つきを見かねて教官が手伝っておられました

組み立てが完了して宿舎に戻ると、すぐに集合がかかり、事前研修担当の小林教官から厳しい言葉がかかりました。

「中途半端な気持ちで来てるなら、なんとかなると思ってるなら、今すぐ帰れ!
真剣に立ち向かうものは残れ。そうでないと強くはなれない。
稼ぎたくてくここに来たはず。たくさん稼いで、そして、車券に貢献してお客さんにも喜んでもらおう!」

と。子虎のコーチたちも、(うまくなって活躍して)稼げるようにしてやらんと、と言ったおられたのがダブりました
ダイスケさんたち適性組の多くは、一度その道を諦めざるを得なかったりしているから、強くなりたい気持ちでは絶対負けないでしょうね

2日目は、シューズの修正や自転車のセッティングが行なわれていました。
高原永伍名誉教官が来られ、生徒一人一人に自転車を先行したときに力が出るセッティングをアドバイス。
アドバイスに合わせて、サドルやハンドルの高さ、傾きを調整していきます。

3日目は、あいにくの雨のためローラー場で訓練。
ほとんどの生徒が3本ローラーに乗ったことがなく、ふらふらと危なっかしい感じでした。
でも、何度も挑戦するうちにちゃんと乗れるようになり、自然とモガきはじめていました。
気持ちが伝わってくるようでした。

そして、4日目はようやくバンクで訓練…と思いきや、まずはバンク内の芝生の上で落車の体験

足がペダルに固定されているので、ハンドルを離さず一体となって転がった方が怪我が少ないのだそうです。
そのために、まずは止まっている状態からハンドルを握ったまま転がるのを繰り返していました。

その後、ようやく周回訓練が始まります。400mバンク100周の乗り込み。
自転車に乗り込んでないひよこ組にのって、この時期の乗り込みが一番苦しいのだそうです。
着いていけない生徒も出ていたり

そのような練習の日々が続いて、ようやく入学式を迎えます。
直後に試走記録会では、200mFD, 400mFDは適性組も事前研修の結果を出していましたが、1kmTTや3kmTTでは苦戦。
(ダイスケさんも1kmTTと3kmTTは苦戦気味ですよねぇなんで第2回記録会でタイムが上がってたのが嬉しかったんです)

しかし、身体能力の測定では、適性組の能力の高さが発揮していました。

適性組がタイムを出せないのは、その使い方、つまり、乗車フォームやペダリングに問題があるそうです。

ちょっと話が逸れますが、自転車では左右のバランスも必要になるとのこと。
野球をしていると打つにしろ投げるにしろ右・左に偏りがちなんだそうです。
短期間に自転車のタイムを出せるのはバランスが良いということと、以前、小倉の検車場の方に教えていただきました。
右投げ左打ちというのもあるし、スイッチヒッターしてた時期もあったし、そういうのも影響してる…のかな?

話を戻します

ペダリングというのは、自転車のペダルの回し方といったらいいのかな?
うまく脚力をペダルに伝えると、踏んだ力がそのままタイヤを回す力になります。
でも、方向がずれると力がうまく伝わらず、無駄な力になってしまいます。
踏み込む角度が変わるだけでもクランクへの力の伝わり方が大きく変わるんだそうです。

学校では、ペダルなど各所にセンサーをつけた測定用自転車で、科学的に各生徒の走りを分析しています。
分析の結果、ほとんどの生徒が踏み込みが遅く、適性組は特にその傾向が高いそうです。
適性組の生徒さんたちは自分の測定結果を見ながら、踏み込みが遅くて無駄に力を使っていることを自覚し、
そして、まだまだ伸びシロがたくさんあることに希望を見出していました。

間もなくGW期間の春季休暇がありました。
生徒さんたちは、帰省先でも自転車乗りんでいて、早く学校に戻りたい、帰省している時間がもったいないと。
きっと、多くの生徒さんも同じような気持ちなんでしょうね。

春帰省から帰ってすぐに行なわれた1kmTTで1分10秒を切った5名の生徒たちはエリート班
でも、適性組は、みんなまだまだ「ひよこ」組。
ですが、はやくひよこレーサー返上しようと必死に練習を繰り返していました。

とはいえ、エリート組も早朝練習を欠かさず、朝の3時から練習する技能組の生徒さんたちも。
100回生さんたちの間で切磋琢磨していってますね。

それは、99回生さんたちも同じはず次の記録会が楽しみです。

ダイスケさんは師匠について乗り込んでから入学したから、少し始めやすかったでしょうね。
でも、ずっと自転車競技をしてきた技能組からすると、きっとまだまだ経験不足…かな?
その分、伸びシロもあるでしょうし頑張って強くなってください

100回生さんの特集を通して、科学的な分析なども使いながら、しっかり強くなれるように教えてもらってることがわかりました

どうせなら、99回生のときにやってくれたらよかったのに~という気持ちもありますが

また、夏、秋と特集があるようなので、また何かわかったら記事upしますね

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